標準的な消費者は、CBDや食品としての大麻が有機生産であることを気にしていないかもしれませんが、近年、ベースとしての品質規制基準の向上と、有機生産の需要が増々高まっています。

CBD製品の原料である大麻の農薬と、世界の麻生産国の有機食品規制についてお伝えします。

大麻もオーガニックの時代か

あなたがCBDオイルを購入するとき、その原料の大麻に農薬が使われているかを考えますか?ほとんどの人は、他の農産物でもそれに塗布されているモノにほとんど気づきません。

しかし、近年ではだんだんとオーガニックな農産物にシフトする消費者が増えています。その理由のひとつは、近年の調査報告です。農産物に大量の農薬と殺虫剤を使用する現在の栽培方法で生じる健康問題が、問題視されるようになってきています。

大麻と農薬

生産コストを下げて多くの収穫量をえようとする大麻農家は、喜んで植物に農薬を散布します。これは他の多くの農産物でも同様です。大麻生産の農薬に関する規制は、生産している国によって大きく異なります。比較的厳しく農薬を規制している国もあれば、ほぼ(もしくは全く)規制が無い国もあります。

農薬規制が無いことは非常に怖いことです。「ビフェントリン」などの一般的に許容される薬品でさえも、発がん性があると考えられています。

世界の有機規制

大麻を生産している国・地域は複数ありますが、先程もお伝えした通り、各国によって有機生産に対する農薬などの規制に大きな違いがあります。どの地域の大麻・CBDが最も安全なのでしょうか?

アメリカ

既にアメリカのいくつかの州では大麻の栽培を行っていますが、米国の連邦法は依然として大麻を「違法」とみなしています。そのため、アメリカ全体に適用される「大麻に対する農薬規制」はありません。

そのため、大麻栽培が合法である州ごとに存在する決まりが適用されるわけですが、これは地域毎で基準が大きく異なります。例えば、ワシントンDCなど一部の地域では全く農薬規制がありません。

カリフォリニア州は、恐らく現在米国で最も厳しい大麻の品質規制システムを持っている地域です。カリフォルニアには、農薬規制局(DPR)と呼ばれる専門の部署があり、農薬に関する州の規制は米国環境保護庁(EPA) よりも厳格です。

当州はまた、残留農薬にも制限をかけており、全ての規制は大麻にも適用されます。マーケットの人の中にはカリフォルニアの規制は行き過ぎだと言う人もいれば、今後のマーケットの拡大を考えればまだ十分ではないと考える人もいるようです。

カナダ

カナダは2018年後半に、先進国で初めてレクリエーション用の大麻(嗜好用大麻)を合法化した国です。物事をよりスマートに行う方法を考えるとき、しばしばカナダ人はそれを行う独自の方法を持っているように見えます。

カナダでは現在、カリフォルニアよりもさらに制限の厳しい農薬規制があります。96種類もの物質に対する検査が行われ、それらの成分が定量可能な最小量でも含まれていた場合、その製品は市場に回すことはできません。

この規制物質の種類は、米国の中でも比較的厳しいカリフォルニアよりも30種類も多く、農家はうかつに農薬を使用することができません。

ヨーロッパ

EUには、アメリカでいうところの「連邦法」に当たるようなEU加盟国全体の決まりがあり、その中で農薬についても管理されています。しかしながらこの中には「大麻」特有の明確な農薬規制については言及されておらず、一般的な農産物と同様のレベルです。

また、EU全体の規制と合わせて独自の農薬規制システムを持っている地域もあります。

いずれにしても、ヨーロッパではオーガニックに対する議論はあまり言及されていないため、米国やカナダと比べると少し遅れを取っているように見えます。

スイス

スイスはEU加盟国ではありませんが、多くのEU法を順守しています。また、最近では規制目的で大麻の実際の効果を検証するための研究をしており、この中で彼らは、有機大麻のみを使用するような枠組みを設計しました。

このような動きは、農薬に対する懸念があることと、クリーンな製品が好ましいとする立場を明確に示しています。

まとめ

レクリエーション用の大麻でも、医療用の大麻でも、産業用の大麻でも。いずれの用途においても、世界的なオーガニック文化の発達によって有機栽培の植物の需要は増しています。

有機大麻のためのより良い規制システムを構築するのにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、やがて全ての既存の大麻市場に一連の規制が適用されることも期待できるでしょう。

よりクリーンで明るい大麻文化とCBD市場の興隆のために。麻やCBDについて何か疑問がある方は、下記のコメント欄にあなたの意見を残してください。