CBDは「カンナジオール」の略称であり、主に麻植物に多く含まれる成分の一つです。健康に対する様々なメリットを持つことで知られており、研究によると、抗不安、抗ストレス、癲癇(てんかん)の発作の治療や、不眠症、PTSD、うつなどの治療に効果的であることが分かってきています。

そして、有効だと考えられているCBDのもう一つの用いられ方が、「禁煙のサポート」です。この記事では、CBDが禁煙に役立つ科学的な根拠と、今ニコチンをCBDに置き換える人が多くなっている理由を考察します。

喫煙とニコチンの影響

喫煙が体に良くないことは多くの人が認識していると思いますが、なぜ体に良くないのかを知っているでしょうか?タバコや、その依存性のもとであるニコチンの作用を知ることで、タバコの害を知ることができます。

ニコチンの依存性は麻薬に匹敵

ニコチンは、タバコへの依存性を高める物質です。個人差はありますが、麻薬に匹敵するほどの依存性を持ちます。吸えば吸うほど依存性は高くなり、やがて自分の意思とは関係なく、ニコチン支配による喫煙が繰り返されます。喫煙後約5分で血液中のニコチン濃度は最大になり、その後約1~2時間で半分以下に減少するため、ニコチン濃度を維持するには断続的に吸い続けなければなりません。

血圧を上昇させ心臓の負担増

ニコチンは依存性を高めるだけでなく、副腎からのカテコールアミン分泌を亢進させ、血管収縮、血圧上昇、脈拍増加をきたし、心臓に大きな負荷をかけます。また、強力な血管収縮物質をもつトロンボキサン A2を遊離させ、血小板凝集や血栓形成のリスクも高まります。また、ニコチンの代謝物には発がん性をもつ物があります。

タールと一酸化炭素の影響

タールとは、喫煙による副産物であるタバコ煙の粒子部分の総称です。タールにはニコチンをはじめとする有害物質や、発がん性があると言われている物質を数多く含みます。

また、タバコの煙に3%前後含まれる一酸化炭素は、体内で酸素を運搬する働きを担うヘモグロビンと強力に結びつきます。これによって酸素がヘモグロビンと結合できなくなるため、血液の酸素運搬能力が低下し、酸素不足に陥ります。

新型コロナウイルスで重症化リスクの増加

また、喫煙は新型コロナウイルスによる肺炎の重症化に影響する可能性があります。どの程度の影響があるのかはまだはっきりしていないものの、世界保健機関(WHO)は3月20日の記者会見で、喫煙は重症化リスクを高めるとして「喫煙しないで」と呼びかけました。

CBDで禁煙できる理由

CBDを利用した禁煙・減煙は新しいものではなく、既に世界ではメジャーな対処法のようです。では、なぜCBDが禁煙のサポートに効果的なのでしょうか?

気分を落ち着かせ、吸いたい気持ちを減らす

タバコを吸いたくなる瞬間とはどんな時でしょう?多くの場合、仕事が一段落したときなど、リラックスを求めている時ではないでしょうか。

リラックスが目的の場合、タバコよりもCBDがおすすめです。

CBDは、私達の神経系にあるシステムと相互作用することで不安を感じにくくし、開放的な気分にしたり、気分を落ち着かせます。

吸えないことに対するストレスやイライラを鎮める

cbd tea

禁煙をする際に最も苦しいのが、精神的な依存による葛藤です。禁煙を始めるとすぐに離脱症状が表れ、吸えないことに対するイライラやストレスが溜まり、それ以外のことが考えられず、集中力も低下します。

そんなときにはCBDを摂取することがおすすめです。CBDにはストレスを感じにくくする作用があるため、CBDを摂取することで気分が落ち着き、タバコに対する意識を遠ざけることができるでしょう。

頭痛などの離脱症状の痛みを緩和する

頭痛は、禁煙による離脱症状の一つです。禁煙によって頭部の血管が拡がり、血管の壁の神経を刺激して炎症が起こるために痛みが起こります。

慢性的な痛みにも、CBDが役立ちます。CBDには抗炎症作用があります。また、神経系のシステムと相互作用することで痛みを抑える物質の分泌を促します。

CBDで禁煙できる?ツイッターでの口コミ

海外ではかなりメジャーなCBDを用いての禁煙ですが、最近では日本でも多くの人が禁煙のためにCBDを用い始めているようです。

Twitter上で見られる、CBDを禁煙に利用しているひとの声をご紹介します。

口コミからもわかるように、CBDは禁煙に一定の効果が期待できます。しかしながら、完全にタバコの代わりになるようなものでは無く、禁煙するための強い意思があってこそ、CBDの作用が効いてくるでしょう。

新型コロナウイルスの流行と、肺炎重症化リスクの報告により、禁煙を目指す人は増えています。これを機に、CBDリキッドを試してみてはいかがでしょうか。

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