数年前からアメリカを中心としてブームとなっているCBD(カンナビジオール)。近年日本でも人気が高まりつつあり、通販やCBD専門店、電子タバコ専門店などで簡単にCBD製品が購入できるようになりました。

通販で買えると言いましたが、アマゾン(Amazon.co.jp)の検索ボックスに「CBD」と入力しても、そこにCBDオイルを見つけることはできません。一体なぜでしょう?

AmazonはCBD製品の販売を禁止しています

現在、AmazonでCBD製品を出品・及び販売することは禁じられています。これは、Amazonの医薬品販売ポリシーにて明確に記載されています。

その該当部分は以下の通りです。

i. カンナビジオール(CBD)を含む商品の出品は禁止されています。これには以下が含まれますが、これらに限定されません。

  1. フルスペクトラムヘンプオイル
  2. リッチヘンプオイル
  3. LegitScriptでCBDを含むと特定された商品

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なぜCBDが禁止なの?

CBD(カンナビジオール)は、日本やアメリカ、その他多くの国と地域で、法的に認められた合法な成分です。

すでに楽天市場などの他の通販サイトではCBD製品が販売されているにも関わらず、なぜAmazonはCBDを禁止するのでしょうか?

問い合わせたところ、AmazonはCBDの販売を禁じている理由を明かすことを拒否しました。少なくとも、世界の一部の地域では未だにCBDの販売を禁じています。また、CBDの効果や安全性についてはまだ議論の余地があります。

CBDは、一般的に産業用大麻(「ヘンプ」として知られています)を原料とした天然成分です。また、マリファナの主成分であるTHCとは違い、人々の精神に直接作用を及ぼしません。

しかしながら、米国では未だCBDを食品に添加して販売することは違法とされており、米国食品医薬品局はCBDメーカーに対し警告を放っています。(この規律に現在のところ強い拘束力は無く、アメリカの街では至るところにCBD製品が置かれています。)

Amazonの明確なポリシーと責任

米・シアトルに本拠を置くCBD製造会社である「Lazarus Naturals」の創設者で最高経営責任者であるSequoia Price-Lazarus氏は、次のように述べています。

eコマースの調査会社であるMarketplace Pulseの推測によると、Amazonでは常時5億点以上の製品が入手可能です。それは、Amazonが単なる小売業者ではなく、マーケットプレイス制により、250万人以上の売り手が商品の販売を行う特別な市場だからです。Amazonでは、運転免許証と銀行の明細書だけで出品アカウントを作成できます。

簡単に出品できるシステムにすることで、非常に多くの商品の選択肢を集め、売り手は互いに競い合い、サイト全体で価格を下げ、買い物客を魅了します。

しかし、以前の幹部によると、Amazonはその選択を蓄積するためにサイトのポリシーを犠牲にしている側面があります。アマゾンでは高級ハンドバッグからおむつまであらゆるものを手に入れられますが、同時に模造品も容易に見つけることができます。そして、CBDについても同様です。米連邦機関がそれらの製品を完全に安全と見なしていないではないにもかかわらず、警告なしに製品を販売することへの批判に直面しました。

アマゾンでは、明確なポリシーと市場に対する責任のためにCBD製品を禁じている可能性があります。また、これは米政府が正式にCBDの安全性を認めない限り続くでしょう。