CBDは日本で違法じゃない？合法？
ドーピング検査などはどうなっているの？
CBDは日本でも、世界的にも安全性が認められ、法律的にも合法な成分です。また、ドーピング検査でも問題ありません。しかし、CBD製品を選ぶ際には違法成分であるTHCが全く混入していないことを確認してください。
CBD製品は販売店鋪も増え、人気も高まってきています。この記事では、日本におけるCBDの規制情報を簡単にまとめています。CBD製品を安全に使用するために、一読しておくことをおすすめします。
CBDは麻由来の成分
CBDは、植物の麻(あさ)に含まれる成分の一つです。麻には100種類以上の特有の成分が含まれており、これを総称して「カンナビノイド」と呼ばれます。よく知られているのは、マリファナの主成分で有名なTHC（テトラ・ヒドロ・カンナビノール）と、精神作用のないCBD（カンナビジオール）です。
米国を中心に麻の効果の研究が進み、カンナビノイドの中でも精神作用の無いCBD(カンナビジオール)が健康に役立つことが示されました。
CBDには、これまでは治療が困難だったてんかんなどの発作を抑える働きがあります。また、CBDには大きな副作用が無いため、副作用の大きい化学薬品に代わる自然的な治癒の選択肢としても、CBDが注目されています。
その他、うつ病や睡眠障害などの精神疾患やADHD、自閉症患者の治療などにも用いられるCBDですが、近年ではストレスを抑えたり睡眠の質を向上させる効果に注目が集まり、一般層にも使用用途が広がっています。
日本で完全に合法な成分
CBDは、日本において合法な成分です。CBDが『麻由来』であることが原因で、グレーなものと誤解されることがありますが、CBDには精神採用や依存性、大きな副作用などはなく、安全性が認められた成分です。
ドーピング検査でもOK
CBDは、ドーピング検査の規制にもかかりません。WADA（世界アンチ・ドーピング機構）は、以下のように定めています。世界共通の基準であり、日本においても同様の扱いとされています。
WADA（世界アンチ・ドーピング機構）禁止表国際基準
以下のカンナビノイドは禁止される:
• 天然カンナビノイド[大麻、ハシシュおよびマリファナ 等]
• 合成カンナビノイド[Δ9-テトラヒドロカンナビノール(THC)および その他のカンナビノイド模倣物質 等]
但し以下のものは除く:
• カンナビジオール
参照：WADA
CBDには抗炎症作用があり、スポーツにおける筋肉痛や関節痛の緩和が期待されています。実際に、米国を中心に、多くのアスリートがCBDを用い始めているのだそう。
WHOも安全性を公認
WHO(世界保健機関)も、CBDの安全性と医療効果について正式な見解を発表しています。
WHO/ECDDによるカンナビジオール（CBD）事前審査報告書
乱用傾向の実験モデルで、CBD は、条件づけられた薬物処置区画の嗜好性あるいは脳内自己刺激にほ とんど影響を与えないように思われる。動物用医薬品における CBD 弁別モデルでは、THC 代用となることに失敗した。ヒトにおいて CBD は、乱用あるいは依存可能性を示唆する作用を示さない。
CBD は、現在フェーズIII試験において純 CBD 製品(エピデオレックス)を用いたいくつかの臨床試験 でてんかんの効果的な治療として実証されている。CBD が多くの他の健康状態のために有用な治療であ るかもしれないという初期的なエビデンス(科学的証拠)もある。
参照：WHO
簡単に言うと、CBDは精神作用を持たず、依存性を示さない。また、てんかんの治療など多くの健康に対するメリットを持つ可能性がある、ということを、公式に発表しています。
CBD製品に違法な成分が混入している可能性
CBDを麻から抽出する際に、微量のTHC(テトラヒドカンナビノール)が混入する可能性があります。THCは、CBDと同じく麻に含まれるカンナビノイドの一種で、いわゆるマリファナの主成分です。THCには精神作用や依存性があるため、違法な成分として規制されています。
日本は米国よりもTHCに対する規制が厳しいため、米国で製造され「THC FREE」と記載されたCBD製品を国内へ輸入して使用すると、日本の規制対象量のTHCが検出されてしまう可能性があります。
また、「フルスペクトラム」や「ブロードスペクトラム」と記載されたCBD製品は、”CBD意外のカンナビノイドが含まれている”という意味で、場合によってはTHCが規定量以上含まれている可能性が大きくなります。CBD製品を購入する際には、日本向けにしっかり検査された製品であることを確認してください。
健康に様々なメリットがあるCBDを、ぜひ有効に活用してください。
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