CBDシロップは、CBD製品のラインナップに加わる新たな選択肢の1つです。名前の通りシロップにCBDおよびその他の成分を組み合わせたものですが、自分の好きなドリンク等に追加して手軽に楽しみながらCBDを摂取できるため、快適でおいしく、簡単なCBD摂取方法として人気が高まっています。

では、このCBD製品はうまく機能するのでしょうか?また、CBDオイルやCBDリキッド(ベイプ)ではなくこの製品を選ぶ理由はなんでしょうか?

CBDシロップとは

CBDシロップは、CBD(カンナビジオール)を含む濃厚で甘味のある混合物です。このシロップはリラクゼーションを促進するために作られており、特に睡眠補助用として人気が高まっています。

CBDシロップには、メラトニンやレモンバームなど、心を落ち着かせる効果のある成分が含まることがあります。CBDシロップは、単独で使用することもできますが、他の飲料と混ぜて使用するのが人気です。あなたが眠りに落ちるのを助けるために、就寝前に摂取するのが最も一般的な方法です。

CBDシロップの効果

科学的に言えば、CBDシロップは、他のCBD製品と同じ効果を提供できる可能性があります。研究によると、CBDは、痛み、吐き気、消化不良、不眠症、不安、抑うつ、片頭痛、関節炎、癌、多発性硬化症、アルツハイマー病など、さまざまな症状の治療に効果的であることが分かっています。(まだ研究段階のものもあります)

そうは言っても、CBDシロップは、あなたがすぐに眠りに落ち、その質を助けることにフォーカスして作られています。そのため、睡眠を助ける成分が追加されることも多いです。

CBDが睡眠障害のある人を助ける可能性があるといういくつかの研究報告があります。たとえば、2017年の大麻と睡眠との関係に関する研究の論文では、CBDが不眠症を治療する可能性があることを示唆しています。

コロラド大学の研究者による2019年の研究では、25〜175 mgのCBDを含むCBDカプセルが、不安や睡眠の質の悪い72人の成人に役立つかどうかを調べましたが、患者の67%で睡眠が改善され、79%で不安が改善されました。

これらの研究はいずれもCBDが不安を軽減することを示唆しており、その結果、間接的に睡眠を促進する可能性を強調しています。不安は不眠症やその他の睡眠障害と密接に関係していることが分かっているため、これは理にかなった考察です。ただし、全体的に見ると睡眠とCBDに関する研究はまだ不十分であり、決定的なことを言うには、さらなる研究を必要としています。

CBDシロップのメリットとデメリット

カプセルや食品に添加されたCBDと同様に、CBDシロップの摂取方法は経口摂取です。これは、CBDが体に吸収される前に消化器系と肝臓を通過する必要があることを意味しています。肝臓において「初回通過効果」が発生してから血液に到達し、生理活性作用を表します。この方法にはメリットとデメリットの両方があります。

経口摂取のメリット

CBDシロップのような経口摂取によるCBD製品の主な長所は、その効果が緩やかに表れ、長時間(約6時間と言われています)持続することです。これは、眠っている間にも効果が持続する可能性があるため、夜間の使用に最適です。比較すると、CBD舌下オイルは平均で約3時間持続すると言われており、ベイプリキッドでの蒸気摂取ではさらに短くなっています。

経口摂取のデメリット

ただし、CBD、シロップなどの経口製剤にはいくつかの欠点もあります。最も注目すべきは、経口CBDがCBD投与のどの方法よりも吸収率が最も低いことです。約13〜19%と言われています。つまり、シロップで摂取するCBDのうち13〜19%だけが血液に到達し、その効果を発揮することを意味しています。

このため、舌下オイルや蒸気で吸うリキッドによってもたらされるのと同じ効果を得るためには、CBDシロップを高用量使用する必要があり、対費用効果が低くなります。

CBDシロップのもう1つの欠点は、効果を表すまでに時間がかかることです。舌下の毛細血管から吸収した場合は約20〜30分と言われていますが、食べた場合(シロップの場合)、効果を感じるのに1時間以上かかることがあります。

つまり、眠りに落ちたときにすぐに効果を得るには、就寝の前にCBDシロップを服用しておく必要があります。それに比べ、舌下オイルは約10〜30分、蒸気摂取の場合は、効果はほとんど瞬時に現れます。

CBDシロップの使用方法

CBDシロップの使用方法はかなり簡単です。単独で摂取することもできますが、とにかく甘いものが好きな人以外は、お好みの飲料に混ぜて摂取するのがおすすめです。

1日中いつでも使用できますが、ほとんどのCBDシロップは睡眠を促すように作られているため、就寝前に摂取するのがおすすめです。また、一部のCBDシロップにはメラトニンが含まれています。これは、日中の服用は避けるべきです。

また、CBDシロップの使用には時間がかかることに注意してください。空腹時に摂取すると30分以内に効果を感じられる場合がありますが、食後の場合は1時間以上かかることがあります。

最後に、ラベルを読み、一回の使用量あたりに含まれるCBDの量を正確に把握してください。CBDの効果の感じ方は個人差が大きいため、この情報を使用して、始めは少量からだんだんと増やすなどして、自分に合った最適な用量を探っていきましょう。

CBDの用量や副作用の情報、CBDが実際に私達に効果を表すまでのメカニズムについては、関連記事から是非御覧ください。正しい知識でCBDを有効に活用指定だだければ幸いです。

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