近年では、楽天やAmazon、メルカリなど、ネット上で簡単にCBD製品を入手できるようになりました。商品の選択肢も増えてきましたが、同時に悪質なセールスも目立ちます。この記事では、あなたがCBDオイルやCBDリキッドをネットで購入する際に損をしないための指南書です。

CBDとはなんですか?

カンナビジオール(CBD)は主に麻に多く含まれる特有な成分の一種。近年の多くの研究により、以下のような健康的なメリットがあると報告されています。

てんかんの発作の抑制、不安の軽減、痛みの緩和、睡眠の質の向上、ストレスの軽減、その他

CBDは、私達の身体にあらかじめ備わっている身体調節機能(エンドカンナビノイドシステムとして知られています)と相互作用し、気分や睡眠、食欲、痛みなどの様々な身体機能の調節に影響を与えます。

CBDに向精神作用や目立った副作用は無く、日本でも合法な成分です。大麻やマリファナの主成分として知られ、違法成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)と混同されやすいですが、法律上は全く異なる規制を受けています。

CBDは近年、「自然的な治療法」や「ストレス社会における健康食品」として世界的に注目を集めており、CBD関連産業は今後も急速に拡大すると見られます。主に海外で先進的な研究開発が行われており、日本でも数年遅れでこのブームが訪れようとしています。

悪質な売られ方が蔓延するCBD業界

健康志向の高まりから日本でもブームが訪れようとしているCBDですが、「悪質な売られ方」が蔓延していることを知る必要があります。例えば、商品のラベルに実際よりも多いCBD量が記載されていたり、ごく少量のCBDを含む製品を「高濃度CBD」と誇張して販売したり、安全基準を満たしていない商品を無責任に販売したり、「合法ドラッグ」などのように危険感を煽った売り方がされています。

これでは、本来私達の健康に大きな恩恵をもたらすCBDの正しい価値を広めることには繋がらず、購入者に不信感を与え、金銭的にも時間的にも損を与えてしまいます…。

それでは、あなたがCBDオイルやCBDリキッドを購入で失敗しないために考慮するべき項目を見ていきます。気になっているCBD製品がある場合、照らし合わせながらチェックしてみて下さい。

CBDオイルを選ぶ際に考慮すべき6つのポイント

1.そのCBDの原料は?

一般的に考えると「CBDだったらどれもCBDだから同じだろう」と思うかもしれませんが、実際は国内で販売できるCBDには、原材料について厳しい制限が設けられています。

大麻の部位の制限

CBDは麻(大麻)の植物に多く含まれており、葉や花冠、茎、種子、根などに含まれます。しかし、このうち日本で輸入・販売が認められているのは、「成熟した茎または種子(種子皮を除く)を原料としたCBD」のみです。そのため、大麻の葉から抽出されたCBDを使用していた場合、日本では違法となります。

大麻の品種の制限

大麻には非常に多くの品種があり、品種によって植物の見た目から含まれる成分まで大きな差があります。日本で輸入・販売が認められているのは、このうち「産業用大麻」と言われる、CBDが多くTHCがほとんど含まれない品種(THCが全体の0.3%未満の株)を原料としたCBDのみです。その他の品種から精製されるCBDは、国内では違法となります。

CBDオイルがどれが良いのかを検討する際には、以下の5つの点を考慮する必要があります。

2.その製品の実際のCBD含有量は?

最も重要視するべ項目の1つが、その製品中に含まれる実際のCBD量です。「高濃度CBD」「ガツンとくる」「高濃度〇〇%配合!」などの表記は、あなたを半分騙して製品を売るために表記している可能性があります。現在、日本でCBDラベルを規制する法律は無く、それに含まれる実際の成分を詳細に分析できる機関はありません。この事実を、利益優先の販売者は最大限利用しています。

曖昧な表記に注意。実際は何mg?

CBDオイル(舌下オイル)の場合は、CBD量を割合(%)で記載しているものが多く、一般的な商品では3%、5%、10%のCBDが含まれるものが多い印象です。CBDが製品中20%以上含まれるものは、かなり高濃度な製品と言えるかもしれません。

しかし、最も大事なのは実際に含まれている「量」です。そのオイルが30ml 入りで、そのうち10%がCBDなら、実際に含まれているCBDの量は3ml。つまり、約300mgということになります。※実際はオイルの比重は水より軽いため、300mgよりやや軽くなります。

製品に実際に含まれているCBDの量、1mgあたりの価格を比べると、コストパフォーマンスの高いCBD製品を見つけることができます。この際、ノーブランドの製品でCBD単価が安すぎる場合は、ラベル詐称も疑うべきです。もしくは信頼できるブランドの製品から選ぶこともできます。

3.価格は適正か?

CBDオイルなどの製品は、一個あたり2千円程度のものから、2万円以上のものまで価格の幅が広いです。CBDの含有量に比例して価格は上がりますが、稀に「CBDが少ないのになぜか高価」な商品もあります。

繰り返しになりますが、逆に異常に安すぎるものにも注意が必要です。CBDの量を盛って表記しているか、成分検査を行っていない安全性が低い製品の可能性があります。購入前に、「そのブランドは海外でも実績のあるブランドか」、「第三者機関による調査報告書を正しく公表しているか」をチェックしましょう。

4.THCが全く入っていないか?

CBDと同じく大麻の主要な成分のひとつ:THC(テトラヒドロカンナビノール)は、精神作用を持つ成分です。アメリカではそのCBDオイルやリキッド中0.3%未満のTHCは許容されますが、日本ではTHCが検出された時点で逮捕の危険があります。国内の検査で検出可能なTHCの最小単位は定かではありませんが、全く(もしくはほとんど)THCが含まれないことを確認して下さい。

見分ける方法として、THCが全く検出されていないことを照明する検査報告書を公表している商品を選ぶこと、正規代理店を通して販売さてている国内向けの商品を選ぶことがおすすめです。

5.フレーバーは続けられるものか?

味付けのされていないナチュラルなCBDオイルは、麻特有の「草」感や素朴な土の香りを伴います。この風味は、一部の人にとっては毎日摂取を続けることを苦痛に感じさせるかもしれません。そのため、CBDを初めて購入する場合はなるべく飲みやすいフレーバーを選ぶことをおすすめします。

6.そのブランドは信用に足りますか?

買って失敗しないCBDオイルを選ぶには、信用できるブランドの商品を選ぶのが手っ取り早い方法です。海外の「おすすめのCBDオイルブランド」のまとめ記事を見ると、繰り返し同じブランドが紹介されていることが分かります。この中で日本で買える製品もありますので、予め予備知識として海外で有名なCBDブランドを知っておくこと役に立つことがあります。

まとめ

ここまでCBDオイルを選ぶ際に失敗しないためのポイントを紹介してきましたがいかがだったでしょうか?CBD製品の市場が成熟していない今だからこそ、自分自身で正しい製品を選ぶことが重要です。カンナビスの恩恵を正しく活用するためには、CBDについて各自で情報を取捨選択していく必要があります。