近年日本でも話題に上がることが多くなったCBD(カンナビジオール)。「睡眠を改善する」「ストレスを軽減する」などの健康に役立つ様々な効果が認められた成分であることから、利用している人も増えています。

中でも「CBDリキッド」はCBDを含んだリキッドをアトマイザーで蒸気にして吸い込む摂取方法です。この記事では、CBDリキッドの特徴と効果、そして正しい使い方、吸い方を簡単にご紹介します。

CBDリキッドの特徴

CBDを蒸気として摂取する

CBDリキッドは、簡単に言えば大麻から抽出したCBDを、プロピレングリコールや植物性グリセリン、ココナッツオイルなどで希釈し、香料を加えたものです。

電気を使ってリキッドを蒸気に変換し、それを吸い込んでCBDを肺から摂取する仕組みです。

これは、ベイプと呼ばれる次世代式の電子タバコと同じ仕組みで、通常のベイプリキッドとの違いは、CBDが含まれているか、いないかです。

ニコチンの含まれないフレーバーのみのベイプリキッドが沢山売られており、それに自分でCBDを加え、CBDリキッドを自作する人もいるそうです。

CBDリキッドのメリット

CBDオイルより簡単で気軽

CBDリキッドは、アトマイザー(蒸気を発生させる機器)と組み合わせて使用します。最新のコンパクトなアトマイザーは持ち運びにも便利で、吸い込むだけで蒸気が発生するためいつでも簡単にCBDを摂取できます。

バッテリーを内蔵した使い捨てタイプのCBDリキッドもあります。

他のCBD摂取方法として、オイルを舌下にたらして毛細血管から吸収する、という方法が有名ですが、液体のガラス瓶を持ち運ぶのはかなり危険であり、舌下に60秒程度保持する必要があります。

リキッドタイプであれば、他の電子タバコと似たような見た目なので、一見CBDを摂取しているように見えないのも、プライバシーの観点から良いポイントです。ただし、公共の場や、禁煙の場所などでは使用を控える必要があるでしょう。

生体利用効率が良い

カプセルタイプのCBDを飲み込んだ場合は約10%、CBDオイルを舌下に垂らして摂取した場合はそのうちの約35%、CBDリキッドを蒸気摂取した場合は50~60%のCBDを身体に吸収できると言われています。

これは生体利用効率(バイオアベイラビリティ)といいます。蒸気摂取では肺の毛細血管からCBDを直接血管に取り込めるため、吸収率と吸収速度が良好です。

同じ量のCBDを摂取しても吸収率が良いので、その分コストパフォーマンスが高いと考えることもできるでしょう。

CBDリキッドのデメリット

公共の場や街中、職場では使いづらい

CBDリキッド(ベイプリキッド)は、一見電子タバコと見た目が変わりません。ニコチンなどを一切含まないとはいえ、CBDリキッドを街中や職場で使用することははばかられるでしょう。

ひと目を気にするのであれば、カプセルタイプのCBDやグミタイプのCBDがおすすめです。

CBDがもたらす効果・効能とは

CBD(カンナビジオール)は、私達の体内にあらかじめ備わっている身体調節機能に働きかけることで、多くの作用を与えます。近年の研究で、様々な医療効果が明らかになりました。

現代社会の健康負荷を和らげる

特に私達に身近な効果がこれらです。

睡眠の質の改善

CBDは、体内の機能を一定に保とうとする方向(恒常性)に作用が働きます。そのため、現代の様々なストレスにさらされている場合や、生活リズムのずれや緊張、精神負荷によって不眠症に陥っている場合にCBDが効果的です。

ストレスの軽減

CBDには抗ストレス作用があります。ストレスによって身体に不調が出ている際に、CBDがそれを改善してくれる可能性があります。

リラックス効果

CBDを用いることで、身体を効果的にリラックス状態にすることができます。これらのことから、CBDの原料である麻から抽出したオイル(ヘンプオイル)は、マッサージ用によく用いられます。

効果には個人差があることは大きな前提ですが、個人の体感としてもCBDリキッド使用後の寝起きのスッキリした感覚を感じています。

精神から来る諸症状を治療する

CBDには、抗ストレス、抗鬱(うつ)、抗炎症などの作用があると報告されています。また、神経を保護する効果がることも示唆されています。

鬱病の治療

CBDの抗鬱作用により、鬱病患者の治療にCBDが用いられる場合があります(主に海外)。

ストレスによる疾患の治療(PTSD,ASD 等)

CBDの抗ストレス作用により、これらの精神的ストレスから来る疾患の治療にCBDが用いられています(主に海外)。

脳の障害を助ける(ADHD,自閉症スペクトラム障害 等)

CBDは、障害を持つ方々の生活を助ける効果が期待できます。緊張や不安、ストレスを抑えることで、症状や発作の出現を抑えるなどの効果があります。

これまで治療が困難だった難病をも治す?

CBDには、さらに大きな可能性があります。これまで治療法が見つかっていなかった「癲癇(てんかん)」、複雑な小児てんかんである「ドラベ症候群」などの発作を抑える効果が報告されています。

そのほかにも、ニキビを減らしたり、高血圧の治療、抗腫瘍や抗がん、糖尿病の予防などといった潜在的な効果も明らかになってきており、今後の研究でさらなる効果が明らかになる可能性も大きいでしょう。

CBDリキッドの正しい使い方(吸い方)

CBD含有量を確認しよう

なにはともあれ、製品中にどれだけのCBDが含まれているかを確認してください。CBDの効果は個人差が大きく、人によっては少量のCBDで効果が実感できる反面、大量に摂取しても効果をほぼ感じない人もいます。

安価なCBDリキッドはCBDの含有症が微量なため、効果を十分に感じられずにCBDの服用を諦めてしまうケースがあります。最初は少量のCBDから試して、効果が不十分であれば少しずつCBDの量を増やして、効果を実感できるポイントを探しましょう。

【初心者にありがち】間違った使い方

初心者がやりがちな間違った使用法をすると、せっかく蒸気摂取したCBDが、実はほとんど身体に吸収されていない、という事態も考えられます。

煙をふかしてしまう

通常のCBDが含まれていないベイプリキッドと同じ感覚で、爆炎で煙をふかすような吸い方をする方が大勢いらっしゃいます。これは、CBDリキッドではNGです。CBDは高価な原料なので、節約しながら使用したほうが懸命だと思います。

蒸気をすぐに吐き出してしまう

蒸気を吸ってすぐに吐き出してしまうと、煙をふかすのと同じように、CBDを十分に吸収しないまま蒸気を吐き出してしまいます。

そのため、CBDリキッドを吸い込んでから数秒肺で保持してから吐き出します。すると、ほとんど呼気から蒸気(煙)が出てこないはずです。これが、正しい CBDリキッドの摂取方法です。

最大限CBDを吸収するには

上記でもお伝えした通り、CBDリキッドを摂取する際は、吸い込んでからすぐに吐き出さず、数秒肺で保持してから吐き出します。

1,息を軽く吐き出す
2,リキッドを適量吸い込む
3,肺で3~5秒程度保持する(息を止める)
4,ゆっくり吐き出す

このように用いることで、CBDリキッド中のCBDを効率よく摂取できます。

吸いすぎても副作用は無い?

健康に害を及ぼすことはまずない

ジャーナル誌「Current Drug Safety」掲載された2011年の研究によると、ごく短時間で 20,000 mgのCBD(オイルの場合)を摂取しなければ、CBDが人体に害を及ぼす危険性は無い、と発表しています。この量を摂取することはまず無理であり、副作用を気にする必要はまずありません。

軽微な副作用を現す可能性はある

また別の研究では、大量のCBDを継続的に摂取した場合、離脱症状として不眠症、のぼせ、吐き気などが発現する可能性も示唆されています。しかしながら、これらの副作用は他の物質と比較しても非常に軽微なものであり、通常使用の場合では、やはり心配要りません。

また、CBDは一定量以上大量に摂取しても、それ以上効果が増大しないラインがあることも分かっています。

まとめ

個々まで、CBDリキッドのあれこれについて簡単に説明してきました。

CBDリキッドはCBDを蒸気摂取する方法で、他の摂取方法(オイルやカプセル)に比べて吸収効率が良く、手軽にCBDを摂取できることからCBDデビューにおすすめな製品ではないでしょうか。

しかしながら、間違った摂取方法をしてしまうとうまくCBDが吸収されず、効果の実感に繋がりません。CBDリキッドを使用する際は、摂取方法と摂取量に気をつけてください。

また、現在購入できるBD製品のほとんどが海外産であり、メーカーやブランドもまちまちです。その中から信頼できるメーカーのCBD製品を選ぶのは大変だと思います。まずは有名なブランドやレビュー/評価のあるCBDリキッドを試してみてはいかがでしょうか。

さいごに

このサイト:CBD-LOHASでは、今後もCBDやCBD製品について情報発信を行って参ります。よろしければ記事の共有等、よろしくお願いします。