アサ(麻、英名Cannabis)は、学名をカンナビス・サティバ (Cannabis sativa)といい、中央アジア原産とされるアサ科アサ属の一年草です。
大麻草(たいまそう)とも呼ばれるほか、日本では大麻(たいま)という呼び方が一般的化しています。
には代表的な3つの種が存在します。それが、Sativa(サティバ)、Indica(インディカ)、Ruderalis(ルデラリス)です。これに、サティバとインディカの両方の特性を組み合わせた品種であるHybrid(ハイブリッド)を加えることで、大まかな大麻の品種を理解することができます。

インディカ(Indica)

原産
アフガニスタン、インド、パキスタン、トルコなど。感想した過酷な気候の土地に見られます。
インディカ種とは?
インディカ種の大麻は大きな葉が枝分かれし、茂みのように地面の低いところに横に広く成長するのが特徴です。インディカ種はサティバ種よりも成長が早く、大麻としての生産量が大きいため、栽培者に好まれる傾向があります。
インディカ種はリラックス効果が特徴的で、就寝前に摂取すると睡眠改善にも効果的と言われています。
インディカ種の作用と特徴
- 緊張をほぐしリラックスさせる
- 筋弛緩効果がある
- 吐き気を軽減
- 慢性的、または急性の痛みを軽減
- 食欲を増進させる
- ドーパミンの分泌を促す
- 比較的、夜間の使用に適する
サティバ(Sativa)

原産
アフリカ、中央アメリカ、東南アジア、西アジアを中心とした、晴れた日が多く、暑く乾燥した気候に見られます。
サティバ種とは?
サティバ種は、インディカ種とはかなり性質の異なる大麻です。サティバ種はインディカ種よりも背が高く大きく成長し、インディカよりもかなり細くて薄い葉をつけるため、見た目でもかなりわかりやすいでしょう。
サティバ種は、アクティビティや社交的な集まり、クリエイティブな活動と相性が良く、頭がスッキリするような効果を提供すると言われています。
サティバ種の作用と特徴
- 不安を軽減する
- 抗うつ薬として作用する
- 慢性的な痛みや炎症を軽減する
- 集中力を改善し、創造性を促進する
- セロトニンの分泌を促進する
- 比較的、昼間の使用に適する
ハイブリッド(Hybrid)
ハイブリッドとは?
大麻の生産者は、この植物かた有効な効果を生み出すために、常にユニークな株を育成しています。ハイブリッドは、通常の場合はサティバ種とインディカ種を組み合わせてできた株のことを表し、農場や温室で育てられます。
ハイブリッド種の中にも様々な種類があり、その見た目やTHC・CBDの優位性や現れる作用などは、かけ合わせた品種に大きく依存します。
ハイブリッドの作用と特徴
- 独自の作用のために開発される株
- 作用や見た目の特徴は組み合わせられる品種やそのバランスによって様々
- 用いられ方も、ストレスの軽減に特化したり医薬品として用いられたりと様々
ルデラリス(Ruderalis)

原産
東ヨーロッパ、インドのヒマラヤ地域、シベリア、ロシアなど寒冷で日当たりの少ない、極端な環境で多く分布します。
ルデラリスとは?
大麻の3つめの品種であるルデラリス種は、通常は大きな作用をもたらさないため、広く用いられることは稀です。背丈は低いですが成長は早く、種子の状態から約一ヶ月で成熟します。
通常この株はTHCをあまり含みません。CBDに関しても他の品種より比較的少なく、効果を発揮するには不十分な場合があります。
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