グアムでは2019年4月4日、21歳以上のレクリエーション目的の大麻が一部合法化されました。では、2020年の現在は?また、グアム内で日本人も大麻を買えるのか?そのために必要なことや、注意すべき点をまとめました。この記事は、グアムで大麻と接点を持ちたい日本人のための旅行のしおりです。

最新情報:グアムでの大麻規制状況

一部のメディアで「グアムは大麻完全合法化」などと謳っていますが、それは語弊があります。以下の法律の内容を確認してください。

グアムの大麻に対する法律をカンタンにまとめると

現在グアムで適用されている大麻に関する法律をカンタンにまとめると以下のようになります。

・グアムで大麻を吸えるのは21歳以上の「成人」のみです。

・21歳以上の人々が最大1オンスの大麻および/または8グラムの濃縮大麻を所持および譲渡することが認められています。

・吸える場所は「密閉されたプライベートな空間」に限定され、公共の場所で吸うことはできません。

・自宅での個人使用のための大麻の栽培は認められていますが、最大6つまで(そのうち成熟した植物は3つまで)と決められています。

・大麻を服用後精神に影響がある状態での運転は禁止されています。

・大麻に関係する事業所は、学校や保育所、公共の公園などから少なくとも1,000フィート(約304.8m)以上離れている必要があります。

・グアムの全ての大麻栽培施設やその売り上げには15%の課税対象となります。この税収の50%は公衆衛生やその他保全事業等に充てられます。

日本人も使用できるのか

気になるのが、日本人が旅行などでグアムを訪れた際に大麻を使用できるかという問題です。答えはYes.

グアム内でのレクリエーション用大麻の規定は、旅行者などにも適用されるため、上記で示した法律の範囲内であれば大麻の使用が可能です。

グアムでの大麻使用で注意すべきこと

グアムでの大麻使用において、注意する点もあります。一つは、グアム内で使用した大麻の破片が衣類に付着していたり、旅行バックの底などに残っていた場合、日本に帰国する段階で発覚し入国前に逮捕される恐れがあります。

国内に戻る際には大麻が全く無い状態を確認するだけでなく、大麻を使用した形跡がわかるようなものは一切機内に持ち込まないようにする必要があるでしょう。

また、大麻を使用してすぐの帰国も危険です。万が一大麻使用を疑われ尿検査を受けることになった場合、陽性反応が出れば逮捕される可能性があります。一般的に、摂取した大麻の成分が体内から完全に抜けるまでには7〜30日を必要とします。

まとめ

ここまで、グアムにおける大麻の法律と規制状況、グアムで日本人が大麻を吸う場合の注意点をお伝えしましたが、情報が少ないと感じた方もいるでしょう。

それも無理はありません。グアムでの大麻に対する詳しい法整備はまだ議論段階であり、2020年の4月頃までに会議で内容が決定される見込みのようです。今後の新たな規制の動向を見守るとともに、健全な大麻の活用へ進んで行っていただきたいと思います。