カンナビジオール(CBD)製品といえば「CBDオイル」が代表的ですが、CBDアイソレートCBDパウダーという粉末状のCBDも存在します。では、CBDアイソレート(パウダー)とは一体何なのでしょうか?

CBDアイソレートとは?

CBDアイソレートのアイソレートとは、「分離する」や「単離する」という意味の英語が語源です。この場合は、完全に分離された高純度のCBDという意味になります。

麻に含まれる様々な成分の中から、CBDのみを高純度に抽出し、それを結晶化させることで得られるもので、そのCBD純度は実に99%以上に上ります。

CBDアイソレートは脂溶性(水に溶けにくく油に溶けやすい)ため、しばしばオイルに溶かしてCBDリキッドやCBDチンキ剤として販売されます。CBDアイソレートの詳しい使い方や摂取方法については後ほど記述するとして、その前に。

そもそもCBDとは?

カンナビジオール(CBD)が日本で一般的に知られるようになったのは2018年頃からでしょう。まだ大衆的には広まっていませんが、米国を中心としてCBD産業は急速に拡大しています。

そもそもCBD,つまりカンナビジオールとは、麻植物から得られる天然の成分です。麻には、特有の成分が多く含まれていることが知られており、それらを総称して「カンナビノイド」と呼ばれます。

CBDもカンナビノイドの一種ですが、CBDは、麻に含まれるカンナビノイドの中では「THC(テトラヒドカンナビノール)」と並んで含有量が多く、代表的なカンナビノイドの1つです。

米国を中心とした盛んな研究によると、CBDには健康に役立つ様々なメリットがあることが明らかになっています。さらに、科学的に作られた医薬品にあるような副作用をほぼ全く持たないのもCBDの大きな特徴です。

これまで治療がとても難しいとされていた「癲癇(てんかん)」などの神経障害がもとで起こる病気を治療したり、癌(がん)や炎症などによって起こる激しい痛み(疼痛)を緩和したり、はたまたストレス性の不眠症や鬱(うつ)病を改善する働きも明らかにされています。

CBDアイソレートの製造方法

では、CBDアイソレートはどのように作られるのでしょうか?

簡単に言うと、CBDアイソレートは、麻からCBDを抽出して結晶化させることで得られます。

まず原料について見ていきましょう。例えば野菜の大根は、丸かったり赤いものだったり、沢山の種類があるのが想像できるでしょう。それと同じく、麻にも様々な品種があります。

ドラッグとして知られる「マリファナ」も麻の品種の1つですが、CBDは体に害のある成分がほとんど含まれない品種である「ヘンプ」や「サティバ」と呼ばれる品種の、成熟した茎や種子が原料です。

次に分離の方法ですが、超臨界CO2抽出という方法がよく知られています。抽出の方法は1つではなく、超音波抽出や蒸留など様々です。

最終的に、繊維や油脂などを綺麗に取り去り、残った高純度のCBDのみを集めて結晶化させると、CBDアイソレートが出来上がります。

CBDアイソレートの使い方

繰り返しになりますが、CBDアイソレートは結晶化した高純度のCBDの粉末です。

CBDアイソレートは、CBDオイルなどと比べて単価が安く抑えられます。

また、粉末なので様々な使い方ができることで、最近はCBDオイルと同様に人気が高まっています。

実際にどのような方法で使われているのでしょうか。

オイルに溶かす

大半の使われ方として挙げられるのがオイルに溶かす方法です。CBDアイソレートは脂溶性なので、油に混ぜると一定量を溶かすことができます。

市販のCBDオイルにアイソレートを少量追加して高濃度のCBDオイルを自作するのもおすすめです。

CBDオイルは、舌下に60秒ほど含み、舌のウラにある毛細血管(粘膜)からCBDを吸収することで効率的に摂取できます。

CBDオイルとも似ていますが、CBDリキッドと呼ばれる電子タバコのように加熱して気化させ、吸引するタイプもあります。

CBDベイプとも呼ばれます。吸引すると肺の毛細血管(肺胞)からCBDが取り込まれるので、より吸収率が高いとされています。

食品に混ぜる

パウダータイプのメリットは、何にでも合わせられることです。

CBDアイソレート自体はほぼ無味無臭で、若干硬いサラサラとした粉末です。ドリンクからパンケーキまで、ありとあらゆる料理に混ぜて気軽に摂取できます。

注意点として必ず知っておきたいのが、胃腸を通して体内に吸収されるCBDの割合がかなり低いということです。

CBDアイソレートは脂溶性とお伝えしましたが、体内の消化器官からは意外と吸収率が悪いようです。生体利用効率とも言われます。詳細はこちらをご確認ください。

パウダーをそのまま口にする

食品に混ぜて摂取してもいいということは、パウダー状のCBDをそのまま食べても平気です。

先程もお伝えしたように、舌下や肺から吸収するよりも利用効率は下がりますが、最も簡単にCBDを摂取できる方法でしょう。

CBDアイソレートの残り数%は何?

CBDアイソレートの純度は「99.9%」や「99.6%」などと表示されています。では、残りの0.1~0.4%は何なのか気になりませんか?

CBDアイソレートを販売している会社に問い合わせたところ、「分からない」という回答が返ってきました。

少し不安になりますが、これが現実のようです。

実際に、CBDアイソレートを含む多くのCBD製品の確かな効果・効能についてはまだまだ科学的な実証が不足しています。

CBDは非常に大きな可能性を感じさせる魅力的な成分であるこらこそ、正しい使い方や知識をしっかりと学び、適切に利用していきましょう。

最後に、CBD LOHASがあなたのCBDライフの助けとなれば幸いです。