人々は、美しく健康な肌を促進するために、何千年もの間自然的な治療を行ってきました。人気が高まっている選択肢の1つは、大麻由来の成分の一つであるCBD(カンナビジオール)です。

CBDを含む製品は、局所的に塗り込む鎮痛剤から皮膚軟膏、及びにきび治療薬まで、あらゆる製品に使われるようになりました。

この記事では、CBDが持つ潜在的なにきび治療効果についての詳細をまとめています。

CBDはニキビにも効きますか?

にきびの原因

にきびは、余分な油、汚れ、および死んだ皮膚細胞が毛穴を詰まらせることが原因で発生します。「Propionibacterium acnes」バクテリアは、毛穴に蓄積し、痛みや違和感を伴う赤い傷を引き起こします。

にきび治療の基本

にきびの治療は、皮膚を清潔に保ち、にきびの原因となる細菌を含まないようにし、皮膚を詰まらせる可能性のある過剰な油を減らすことが含まれます。

CBDがにきびに与える影響

CBDは、過剰な油の蓄積などの「にきびを引き起こす原因」を止める作用があると考えられており、にきびとCBDの研究のほとんどは、これに関連しています。

最も有望な研究の1つがJournal of Clinical Investigation の研究報告です。

この研究では、実験室で人間の皮膚サンプルにおける皮脂腺に、CBDが与える影響を測定しました。

研究者は、CBDが油の生産を阻害し、皮脂腺に対する抗炎症効果も持っていることを発見し、CBDがにきび治療の「有望な治療薬」である可能性を示しました。

ニキビ跡は消せる?

にきび跡が残る原因

にきび跡は、にきびの拡大と、出来たニキビを手で触って悪化させてしまったり、ニキビの部分が日焼けしすることなどによって起こります。

乾癬(かんせん)患者での研究

雑誌La Clinica Terapeuticaに掲載された研究では、乾癬(かんせん)とアトピー性皮膚炎に関連した傷跡のある20人の参加者を調査しました。参加者は、CBDを含んだ軟膏を皮膚の傷跡に1日2回、3ヶ月間適用しました。

3か月の期間の後、研究者らは、CBD軟膏が弾力性や水分補給などのカテゴリーで皮膚の外観を大幅に改善することを発見しました。

にきびにも役立つ”かも”しれない

この研究は小規模であり、さらにはニキビ跡のある人には実施されませんでした。しかしながら、CBD製品がニキビ跡の出現を減らすのに役立つかもしれないという可能性を示唆しています。

この分野については、追加のさらなる研究が必要です。

他の肌のトラブルには効きますか?

CBDは、その他の皮膚のトラブルの治療にも役立つ可能性があります。例えば、以下のような用例です。

乾癬(かんせん)

業界誌PeerJ Life&Environmentに掲載された研究では、乾癬のある人にとって有望な結果が見つかりました。

この研究では、皮膚のカンナビノイド受容体には、皮膚細胞の過剰な成長を抑える力があることが示唆されています。これは、乾癬患者によくある問題です。

この研究では死んだ皮膚を用いたため、結果を再現できるかどうかを判断するのは困難です。しかし、この研究は、乾癬の症状を軽減するためにCBD製品を使用することを望んでいる人々にとって有望な結果となりました。

皮膚のかゆみ

Journal of the American Academy of Dermatology(JAAD)では、CBDの最も有望な用途の1つは、皮膚のかゆみの治療だと述べられています。

同誌では 2005年の研究 を引き合いに出し、CBDを含んだクリームを使用した皮膚のかゆみを伴う血液透析患者の81%が、症状の完全な解消を経験したことを示しました。

JAADの記事の著者は、カンナビノイドには、皮膚のかゆみを示す皮膚の神経終末から脳に伝達される信号をオフにする力があると理論付けています。

CBDクリームの欠点はありますか?

一般的な合意としてCBDは”安全”

ジャーナルに掲載されたCBDの安全性に関する研究 大麻とカンナビノイド研究 では、CBDには「安全であるとの合意」があることがわかりました。

CBDが持つ副作用

研究者らは、最も一般的に報告されている副作用は疲労、下痢、食欲の変化であると報告しています。ただし、これらの副作用は主にCBDを摂取する人向けであり、CBDを局所的に適用する人向けではありません。

皮膚に塗る場合はアレルギーにも注意

皮膚にCBDを局所的に使用する場合、アレルギー反応を経験する可能性があることに注意してください。

CBDを含む製品を塗布した後に皮膚の腫れ、かゆみ、または皮膚の剥離などの症状がある場合は、患部を石鹸と水で洗います。刺激を受けた肌を落ち着かせるために冷湿布を適用する方法もあります。

アレルギー反応を起こしていると思われる場合は、CBD製品の使用を中止してください。

まとめ:CBDはにきびを含む肌のトラブルを減らします

ここまで、CBDとにきびとの関係性と、CBDクリームが発揮するであろう効果や研究結果を紹介してきました。

結論としては、CBDがにきびを含む肌のトラブルを減らすために良い作用をもたらすことは、ほぼ間違いないでしょう。

現段階での使用はまだ注意が必要です

しかしながら、現段階での研究はどれも初期的なものであり、その効果を自身を持ってお伝えするには、さらなる「人での実証実験」が必要です。

また、残念なことに、全ての市販のCBD製品が、記載されている量のCBDを含んでいる訳ではないという可能性もあります。ある研究では、CBDラベルが付いた84の製品をテストしたところ、それらの製品中の26%が宣伝されているよりもCBD含有量が少ないことがわかりました。

ニキビ用にCBD製品を購入する場合は、ラベルを注意深く読み、製品が独立した第三者によってテストされている、評判の良い企業から購入してください。